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低身長のお悩み
低身長については、ほとんどが家族性や体質によるものです。3歳児検診でSGA性低身長症のチェック項目にひっかかって来院される方もいますが、小学校にあがったくらいのお子さまのご相談が多いです。身体測定があるので、気になるお母さまが増えるのでしょう。ただ、成長が遅れている場合はもっと早い段階に原因があることもあります。治療することで身長が伸びる場合とそうでない場合があり、その見きわめが重要となりますので、幼稚園のころのデータがあればご持参いただければ幸いです。
治療としては、成長ホルモンの不足や、骨の異常が原因の場合にはホルモンを補充する治療をおこないます。愛情不足や虐待が原因の場合もあるので、その場合は環境改善の指導もおこないます。
●身長が低い?次のことをチェックしてみて下さい
・2学年下の子供と比べても低い
・小学校で1年間の身長の伸びが4cm以下
・幼稚園児で1年間の身長の伸びが5cm以下
・クラスで一番身長が低く、2番目の子供と比較してもずいぶん差がある
・分娩時に仮死だった。新生児黄疸が強かった
これらからにあてはまれば相談してみて下さい。
身長体重の推移が大事ですので、母子手帳と保育園・幼園・学校の身長体重の記録など、測定年月日と身長体重が数字でわかるものをできるだけ多く持参してください。
食物アレルギー
当クリニックでは、アレルギーの相談としては食物アレルギーのほか、気管支ぜんそく、アトピー性皮膚炎、花粉症、じんましんなどにも対応しています。
食物アレルギーは離乳期にじんましんや皮膚がかゆく赤い湿疹がでる、ぜいぜいや咳が出る、下痢になるなどの症状がでます。じんましんのように食べてすぐ出る即時型と痒い湿疹のようにゆっくりでる遅発型があります。食物アレルギーは消化吸収がしっかりできる3才頃までに落ち着く場合が多いです。離乳期のじんましん、治りにくい湿疹は食物アレルギーの疑いありますのでご相談下さい。
食物アレルギーはお子さまの場合はまず、問診で目星をつけてから血液検査、皮膚検査、鼻汁検査などをおこないます。検査の後、結果に応じて治療していきます。原因食物が食べられるかどうか判断する血液検査や負荷試験も実施しています。
睡眠時無呼吸症候群
扁桃腺やアデノイド(のどの奥)が大きくなったり、アレルギー性鼻炎で鼻の空気通り道が狭くなるといびきがでます。これがひどくなると空気の通り道(気道)がふさがれて無呼吸状態になります。いびきは空気の通り道(気道)が狭くなっている証拠です。ひどいいびき、睡眠時無呼吸は脳への酸素供給を低下させています。
睡眠時無呼吸症候群の治療は、大人の患者さまにも対応しています。大人の場合、家族からのいびきの指摘、熟睡感がない、日中にしつこい眠気におそわれる、などの自覚症状が出ることで受診されます。他方で、お子さまの場合は、別の症状で受診された際、のどを触ってみたときに、アデノイドや口蓋扁桃が肥大していることで発覚するケースが多いです。
治療については、大人の場合は睡眠時に鼻に特殊なマスクを装着していただき、空気を送って気道を塞がないようにします。お子さまの場合は、症状にによって必要があれば、アデノイド切除と口蓋扁桃の摘出手術をおこないます。
起立性調節障害の相談
起立性調節障害は、思春期の小学5年生から中学2・3年生くらいまでのお子さまにみられる自律神経機能不全の一つです。低血圧で朝、起きられない、午前中に頭痛、倦怠感がひどくて登校が難しいなどの症状が出ます。午後になるにつれて症状が和らぎ、普通の生活ができるようになることが多いので、昼夜逆転の生活が習慣化してしまうおそれがあります。
治療は、血圧の変動をみながら、生活指導とお薬の処方を中心におこないます。この疾患は、心理的ストレスが原因となることもありますし、朝だけ症状が出るので、怠け病だ、根性で乗り切れる、などと考えるお母さまがよくいらっしゃいます。そういうお母さまに対しては、起立性調節障害は身体疾患であり、気の持ちようだけでは治らないこと、環境改善も含めて、お子さまをあたたかく見守る姿勢が重要であることを丁寧にお話ししています。
心の問題の相談
お子さまの心の問題にも対応しております。新学期が始まったら朝起きられなくなった、お腹が痛い、熱が出たなどで学校に行けない、先生や友人との人間関係がうまくいかず不登校になった、チック症状が気になる、などのデリケートなお悩みは小学校高学年くらいのお子さまに多く、お母さまと二人で受診されています。幼稚園児までの小さなお子さまの場合は、子どもの異変にお母さまや先生が気づいて受診されることが多いですが、心の問題より発達障害が疑われます。
院長は日本小児科医会「子どもの心」相談医です。幼児から中高生までの心の問題についての相談をうかがいます。
身近な感染症
風邪やインフルエンザを始め、みずぼうそう(水痘)などの感染症の予防・検査・診療もおこなっています。インフルエンザとおたふく風邪については参考までに昨年の料金表を記載いたしましたので、ご参照ください(※毎年変動がございますので、随時、お問い合わせください)。
また、乳児健診につきましては、市が発行している補助券(乳児一般健康診査受診票)が使える場合もありますので、市のHPをご確認ください。
予防接種につきましては、当クリニックではご予約不要です。来院された順に対応いたしますので、気兼ねなくお越しいただければ幸いです。
●溶連菌感染症
A群溶血連鎖菌ー溶連菌が扁桃腺に感染して発熱、のどの痛みをきたます。保育園、幼稚園、小学校で現在も流行しています。のどの擦過物で迅速診断できます。のどの痛みがあれば注意して下さい。
●おたふく風邪
おたふく風邪に罹ると1週間以上は耳下腺、顎下腺の腫れが続きます。
おたふく風邪には難聴の合併症があります。難聴を合併したら治療が難しいです。
おたふく風邪ワクチンで予防しておきましょう。
●水痘
水痘の人と接触したら72時間以内ワクチンをすると感染を防いだり、軽症の水痘になります。
水痘は飛まつ(唾液、くしゃみ)で感染するので伝染力は強く、兄弟、友人間では2週間後に水痘になります。
●プール熱
アデノウイルスによる感染症で発熱、のどの痛み、結膜炎がみられます。結膜炎は強い充血と眼脂(目やに)があります。アデノウイルスは大変感染力が強いので保育園、幼稚園、家族に広がります。こまめな手洗い、うがいとタオルの共用は避けましょう。